[小説] 沖で待つ 絲山 秋子

こんな手応えを久しく感じたことはなかった。
この絲山さんはいっきに好きな作家となった。
「勤労感謝の日」での語り口はビビットに刺激する。たまんない。この感じいい。
かと思えば、表題「沖で待つ」の実直さ。とても素敵だ。
「異性の親友」ってありえないと思っている。血の通った人間のすることじゃないなと。
相手のフェロモンを受け止める方が、礼節だと考えるたちなので。
なので、この作品にあるような男女関係は、とても新鮮だったし、
いやはや、十二分に覚えがあって、納得して共感共鳴してしまうのだ。
確かに、「異性の戦友」はありなのだ。
あの時分の、あの瞬間の、あの空気を一緒に味わって、
なんとか生き延びてきた経験があるのなら、その戦友は男女という枠を軽く超えてしまっている。
最後の数行が好きで、読み返してはじんわりと胸にくるものがありました。
新入社員の、あの漠然とした不安を、誰にも解かってもらえなくてもいい、
いまだ覚えていてくれる友さえいれば・・・
わかるなー、この感覚。。。泣けてきます (∋_∈)
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